
はじめに
私は以下のような自他ともに認めるファッション好きです。
- 学生時代、東京コレクションでもインターン経験あり
- 服を年間100万円近く購入していた時期あり
- 好きなブランドはCOMME des GARCONS、sacai、Maison Margiela、MARNIなど
そんな私が万人に対して自信を持って、おすすめしたいアイテムを紹介する<逸品コレクション>。
今回は、「ループウィラーのスウェット」について、全メンズが使いやすく、ちょっといい気分で過ごすことのできる良いアイテムだと思い、皆さんにもその良さを知ってほしくこの記事を書きます。
<本シリーズ 前回の記事はこちら>

知ったきっかけ
大学時代にロックバンド・サカナクションの山口一郎さんが着用していて、気になったことがきっかけです。普遍的なただのスウェットですが、素材・シルエットともにこだわりが尽くされていることがわかる質感・シルエットとなっており、気になって購入に至りました。
加えて、リブの部分についている「ループウィラータグ」が可愛い印象があったことも覚えています。
以後、着心地の良さとつい気分が上げてくれる雰囲気を気に入り、合計3着の購入に至っています。
ループウィラーのスウェットをおすすめする理由
シルエットの美しさ
私はモードテイストな服が好みであるため、カジュアルなアイテムの象徴である「スウェット」を着る機会は以前は殆どありませんでした。
しかし、このループウィラーのスウェットは適度に絞られており、上品なシルエットになっています。
写真だと伝わりにくいですが、この動画に映る店員さんを見れば、シルエットの美しさがよく分かると思います。(0:32~)
こだわり抜いた製法とストーリー
ループウィラーのスウェットは今では世界を探してもほとんど使用されなくなっている、「吊り編み機」を用いた生地づくりをしています。
この製法をループウィラーの代表は次のように取材で答えています。
生地ができるのは、1時間に約1m程度。ゆっくり編み上げるぶん、ふっくらとした仕上がりになります。現代の機械だと、低速編機の30〜40倍という高速でコンピュータ制御の織機を回します。糸にテンションをかけないと止まってしまう可能性があるので、仕上がりは吊り編み機のようには行きません。
一方で、天然の綿糸が持っている植物本来の力を減衰させず、その中に入っている空気も含めて編み上げるには、低速の吊り編みが最良となるのです。ただし、これには念入りのケアが欠かせない。綿埃が織機に溜まっていくのですが、職人が常に見回りして手作業で取り除くんです。
20年間スウェット一筋。日本が世界に誇る「ループウィラー」はもう着たか?-oceans
この製法によって作られた生地は、空気を含んだなんとも形容し難い柔らかさを持った質感に仕上がります。この質感が洗濯をして生地が馴染んだ時に肌に馴染む感覚があり、着心地が良いです。
また、ブランドの哲学を表した本も出版されています。
まずは購入と言わず、少し時間のある際に書店で探してみて貰えればと思います。
LOOPWHEELER[本/雑誌] / LOOPWHEELER/著 価格:4180円(税込、送料別) (2022/1/1時点)楽天で購入 |
たまたま書店で見かけた際に目を通したのですが、ループウィラーの時代の波に流されず自分たちの作りたい製法を守り抜く姿勢を感じ取ることができ、そうしたアイテムの背景にあるストーリーを含めてファンになりました。
「日本製」✕「こだわり」✕「普遍的」の組み合わせによって構成されたアイテムはどうしても愛用したくなってしまいます。
おすすめのアイテム
LW01

ループウィラーの中で最もベーシックなアイテムです。一着目としてはこちらがおすすめです。
LWベーシックと呼ばれるループウィラーがこだわり抜いた生地を、脇接ぎの無い筒状に編み地を使う「丸胴タイプ」を採用して作られています。また、縫製では適所にフラットシーマを使用し、なめらかな肌触りを実現しています。
フラットシーマとは、フラットシームとも言い、特殊なミシンを使った四本針縫製のことで、縫い合わせる生地と生地が平らな状態で縫製されているため、縫い目(シーム)がフラットでごろつきがありません。 二本針や三本針と比べて手間が掛かり技術的に難易度が高いのも特徴です。 インナーとして着用するアイテムには最適な縫製方法です。
フラットシーマーとはーhttps://bisen.biz/flatseamer/
こちらは身長165cm、体重45kgでSサイズを着用して気持ち大きいかな位のサイズ感です。
FREEMANSSPORTINGCLUB×LOOPWHEELER CREW-NECK SWEAT

2着目に購入したのがFREEMANSSPORTINGCLUBとのコラボのCREW-NECK SWEATです。
LW01よりも少しタイトに作られているため、細身の私にとっては綺麗目に着ることができるかなと思い、購入に至りました。
結果として今一番着る機会が多いループウィラーのアイテムとなっています。
カラー展開が豊富なことも魅力で、2枚目以降で少し外したカラーのアイテムが欲しい場合にも、良い選択肢になります。
こちらは身長165cm、体重45kgでSサイズを着用してちょうどぴったりのサイズ感です。
LW250

5~6月や9~10月あたりに一枚で着れたらより長い期間この質感を楽しめるなと思って購入しました。
LW01よりも少し薄手のスウェットです。厚手のTをシャツよりは少し厚い位の厚みです。
こちらは身長165cm、体重45kgでXSサイズを購入してみて、着丈を中心に少し小さめです。
XSはレディース向けのサイズでもある旨、ショップに記載がありましたが、タイトに着たかったので私としては良かったかなと思っています。
カシミアスウェット
こちらは毎年の受注会でのみ手に入れることができるアイテムです。
(例外として、過去BEAMSの別注品でも取り扱いがあったと記憶しています。)
一度たまたま古着屋で試着し、既に完成されたアイテムにカシミアの肌触りを付加した贅沢さはつい購入したくなりましたが、今年既にループウィラーを購入していたこともあり、サイズも異なったため、泣く泣く諦めました。。。
また、山口一郎さんが2021年のベストバイとしても紹介しています。

非常に高価なアイテム(定価は10万円以上!!)ではありますが、長年使う事ができる究極の普遍を体感できるアイテムです。
30代~40代の方が何気なく着ていたら本当に素敵だと思います。
おすすめの買い方
オフライン購入:千駄ヶ谷の本店へ足を運ぶ
オフラインでの購入は、まずは東京・千駄ヶ谷にある本店に足を運ぶことをおすすめします。
在庫も比較的豊富にある上、店舗デザインも洗練されており、ループウィラーの世界観に触れることができます。ワンダーウォールの片山正通さんが店舗デザインをしています。

〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-51-3 山名ビルB1F
その他、大阪と福岡に直営店がある上、BEAMS等各オンラインショップでも一部商品は扱いがあるため、サイズ感や質感を直接確認したい方は是非足を運んでみてほしいです。
オンライン購入:楽天での購入を
オンラインで購入する場合、ループウィラーが運営する公式サイトがあるものの、人気が故、売り切れのアイテムが多いことが難点です。

そのため、楽天での購入が取扱アイテム数も多くおすすめかと思います。
私は初回は直営店で購入し、2着目以降はポイントの割引を考慮し、楽天にて購入しています。
まとめ
ループウィラーのスウェットは、こだわりの製法と計算し尽くしたモードに着こなせるシルエットから、カジュアルに限らず、幅広い場面で気兼ねなく着ることができます。
正しく、究極の普遍を体感できるアイテムです。
気合いを入れたファッションではないけれど、気分を上げて外に出たい時に是非着てみてください。
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