
PwCコンサルティングの二次面接(中途採用)の内容を共有します。
これからPwCコンサルティングへ入社したいと考えている、20代や第2新卒の方の参考になればと思います。
面接概要
PwCコンサルティングの二次面接(中途採用)の概要は以下です。
WEB会議での面接となりました。
また、今回はケース面接の実施となりました。
場所 | WEB会議 |
時間 | 1時間程度 |
面接官 | マネージャ1名 |
内容 | ケース面接 |
連絡 | 2営業日後 |
結果 | 通過 |
面接内容
質問内容
1.自己紹介(3分程度)
2.ケース面接(40分程度)
内容「コロナ渦での飲食店の業績回復の方法を提案せよ」
- 前提確認(10分程度)
- シンキングタイム(10分程度)
- 施策プレゼン(5分程度)
- 深堀り・フィードバック(15分程度)
3.逆質問(15分程度)
主な回答
内容は「コロナ渦での飲食店の業績回復の方法を提案せよ」とのもので、それ以上のことは最初には何も伝えられませんでした。
そのため、事前の前提確認及び設定がかなり重要であったと感じています。
私は例えば以下のことを確認及びすり合わせをさせてもらいました。
- 飲食店は個人経営か、チェーンか
- 業績をいつまでに回復させればよいか
- コロナリスクがリスクはどの程度続くと想定すればよいか
- コロナ渦以前にどのような経営リスクがあったか
前提確認をせず、ケース面接を進めてしまうと発表の時に面接官のイメージと違ったとなった場合、いくら発表の後の質疑の中で軌道修正が可能とは言えども、そこから取り返すことは難しいと思います。
次に、シンキングタイムの使い方としては、序盤に条件の要素分解を行いボトムネックを特定しました。飲食店の業績を売上・コストの側面から細分化し、コロナ要因で変動した要素を突き止めるイメージです。要素分解としてはオーソドックスな部類になりますので、そこはケース面接に付け焼き刃で立ち向かう私としては助かりました。
最後に、その対策に対する施策を検討しました。
私の内容は「2~3日程度まとめて食事をデリバリーする新サービスを提供する」というものでした。
コロナ渦で店舗顧客の減少する一方、店舗の運営費用は抑えられない事をボトムネックとして、両者に対応できる、既存リソースを活用したサービスの提供を軸にしました。
また、前提の中で対象店舗は大戸屋をイメージすることで合意しており、コロナ渦において店舗への新規顧客の呼び込みは実現可能性が低いと判断をしていたため、既存ターゲットである健康志向の強い方対象に、新しいサービスを提供することで、売上向上を図るとしました。
2~3日分まとめてデリバリーするとしたのは、既存サービスとの差別化が理由で、デリバリーはどこでもUberEats等を使うことで実施しており、逆に長期間のものだと弁当宅配サービスがあるのは知っていたため、その中間の新たなサービスを提供する意図でした。
これであれば、顧客は比較的1食あたりの単価を抑えられる上、大戸屋としてもコロナ渦で売上の下がった各店舗のリソースを活用してサービス提供可能であるとしました。(数日の保管であれば、冷凍等の対応のみで、特別な加工は不要と説得しました。)
最後に、深堀りの中で、施策のディテールや実現に向けた段取りまで会話した記憶があります。
コロナ渦を踏まえるといった付加要素はあったものの、ケース面接としては超定番のパターンであったため、少しでもユニークで細部まで論理だった施策であることをアピールすることで、思考力の高さを見せる必要があると常に頭の中で思っていました。

選考を終えて
印象
今回も終始和やかな雰囲気で行われました。
ケース面接については、事前に学習や模擬面接を行ったとはいえ、初めての経験であったため、厳しく指摘をされてしまうと上手く行かないかもしれない自覚はあったので、雰囲気に助けられた部分も多々あったと思います。
シンキングタイムの序盤は緊張と焦りで冷静に思考できないタイミングがありましたが、しっかりとまずはシンキングタイムの時間の使い方を決めるところから段取りを始めることで、なんとか立て直しました。
選考のポイント・対策
・ケース面接において判定できる標準的な各思考力を有しているか
→詳細はフィードバック欄を見ていただきたいのですが、突拍子もなく思考力の高さや速さを見せる必要はないかと感じています。
そのため、参考となる本を読み、エージェント等と一回だけでも実践の機会を作り、対策をすることで、十分対応できると感じました。
フィードバック
エージェント経由で、面接官より以下のフィードバックを頂きました。
<良い点>
- 論理的思考力・分析力は新卒入社で同タイトルの人と比較しても高いレベルにある
- 前提を正しく洗い出す力や思考する上での着眼点も十分に的を得ていた
- 即興的に回答する質問についても、そつなく回答していた
戦略系のコンサルティングファームの場合は、求められるレベルは変わってくるとは思いますが、総合系のコンサルティングファームでは、ケース面接にてベーシックな思考能力が十分にあるかと確認するにとどめているのかなと感じました。
まとめ
初のケース面接となり、緊張はありましたが、無事に通過連絡を頂きました。
個人的にはケース面接はリモートのほうが落ち着いた環境で考えることができるので有利かなと感じました。
次の記事では、最終面接の様子を紹介します。

新卒・第二新卒の方を中心に進路相談等も受け付けています。TwitterのDMまで気軽にお問い合わせください。
コメント